みなさんごきげんよう、たびんちゅです。
今回は、出張の多いサラリーマンがオススメする47都道府県ご当地日本酒を紹介します。
北海道から沖縄まで全国で作られている日本酒は、各地の米や水の特徴および豊かな自然環境の恩恵を受けて様々な味わいの日本酒ができあがります。
現在は全国に1,500以上の酒蔵があると言われ、酒蔵独自の特徴や杜氏の伝統技術により様々な日本酒が生み出され続けています。
日本酒は幅広い温度帯で味わいの変化を楽しむことができる世界でも珍しい酒でもあり、四季折々の料理にあわせ更に奥深い日本酒の世界を楽しむことができます。
筆者が全国出張で出会った日本酒をもとに独自に選出したものです。
あくまでも自己評価や好みによるものであるためご承知おきください。
お気に入りの銘柄選びの参考にしていただければ幸いです。
それでは早速行ってみましょう。

★北海道・東北地方
- 【北海道】上川大雪|上川大雪酒造
- 【青森県】田酒|西田酒造店
- 【岩手県】赤武|赤武酒造
- 【秋田県】花邑|両関酒造
- 【宮城県】宮寒梅|寒梅酒造
- 【山形県】十四代|高木酒造
- 【福島県】冩樂|宮泉銘醸
- 【栃木県】鳳凰美田|小林酒造
- 【群馬県】尾瀬の雪どけ|龍神酒造
- 【茨城県】森嶋|森島酒造
- 【埼玉県】花陽浴|南陽醸造
- 【千葉県】総乃寒菊|寒菊銘醸
- 【東京都】屋守|豊島屋酒造
- 【神奈川県】松みどり|中沢酒造
- 【山梨県】七賢|山梨銘醸
- 【新潟県】あべ|阿部酒造
- 【長野県】信州亀齢|岡崎酒造
- 【富山県】勝駒|清都酒造場
- 【石川県】手取川|吉田酒造店
- 【福井県】黒龍|黒龍酒造
- 【静岡県】磯自慢|磯自慢酒造
- 【岐阜県】射美|杉原酒造
- 【愛知県】醸し人九平次|萬乗醸造
- 【三重県】而今|木屋正酒造
- 【滋賀県】不老泉|上原酒造
- 【京都府】澤屋まつもと|松本酒造
- 【奈良県】みむろ杉|今西酒造
- 【大阪府】秋鹿|秋鹿酒造
- 【兵庫県】播州一献|山陽盃酒造
- 【和歌山県】紀土|平和酒造
- 【岡山県】御前酒|辻本店
- 【広島県】雨後の月|相原酒造
- 【鳥取県】千代むすび|千代むすび酒造
- 【島根県】王祿|王祿酒造
- 【山口県】東洋美人|澄川酒造場
- 【香川県】悦凱陣|丸尾本店
- 【愛媛県】石鎚|石鎚酒造
- 【徳島県】三芳菊|三芳菊酒造
- 【高知県】亀泉|亀泉酒造
- 【福岡県】若波|若波酒造
- 【佐賀県】鍋島|富久千代酒造
- 【長崎県】よこやま|重家酒造
- 【大分県】ちえびじん|中野酒造
- 【熊本県】花の香|花の香酒造
- 【宮崎県】千徳|千徳酒造
- 【鹿児島県】天賦|西酒造
- 【沖縄県】黎明|泰石酒造
- まとめ
【北海道】上川大雪|上川大雪酒造
冬場はマイナス20度にまで冷え込む、北海道大雪山系のふもとに位置する上川郡上川町に2016年新設された酒蔵。代表の塚原敏夫さんが休眠中の三重にある酒蔵と出会い、蔵のかたが上川町の写真を見て「こんな所で日本酒を造ったら…」と呟いたのをキッカケに、クラウドファンディングで資金を集め建設着工、その後免許を三重から北海道に移して現在の形になった。北海道産「彗星」「吟風」「きたしずく」と、顔がわかる生産者がつくる3種類の米を使って純米、純米吟醸、純米大吟醸のみをつくり、日本酒を通して北海道地域ブランドを世界へと発信することを目標とする。 杜氏をつとめるのは、川端慎治さん。石川県、福岡県、岩手県、山形県、群馬県で酒づくりを経験したあと、故郷の北海道の酒蔵(金滴酒造)で杜氏になり、北海道産酒造好適米「吟風」100%で醸した酒で全国新酒鑑評会金賞受賞するなど、北海道にとって革新的な功績を残した。その後、上川大雪酒造「緑丘蔵」スタートとともに杜氏に就任した。「飲まさる酒(北海道弁でついつい飲んでしまう酒)」をテーマに掲げ、あくまでも地元優先、家庭で扱いやすいようにと四合瓶中心のラインナップを展開する。川端杜氏の技術力、北海道産米の品質向上と相まって今後を期待される注目蔵である。
◆その他銘柄
- 三千櫻|三千櫻酒造
- 千歳鶴|日本清酒
- 男山|男山
【青森県】田酒|西田酒造店
明治11年に創業した西田酒造店の代名詞である、オール純米酒を掲げた銘柄。まだ純米酒が一般的ではなかった昭和49年にリリースされた銘柄で、熱心な日本酒愛好家から支持を集めて一躍、人気銘柄の仲間入りを果たす。 しかし、そんな人気を獲得しながらも近年、酒質や販路を大きく変えたのが、婿入りした5代目の西田司氏。蔵元に就任した平成16年を皮切りに、従来のどっしりしたコクのあるいぶし銀の味わいから、酒の鮮度を意識したフレッシュタイプへ本格的にシフトチェンジする。 さらに主要な売り先だった青森だけではなく、県外への販路にも力を入れ、コアな愛好家だけではなく、日本酒ビギナーのような新しいファン層も獲得。定番の穏やかな旨みの特別純米酒にはじまり、県内で開発された“華想い”や“古城乃錦”など様々な酒米を使ったエレガントな香りの純米吟醸など、時期ごとに限定発売されるラインナップも多く飲み手を飽きさせない。酒の味が変わった現在も、人気銘柄として常に注目を集めている日本酒だ。
◆その他銘柄
- 陸奥八仙|八戸酒造
- 豊盃 |三浦酒造店
【岩手県】赤武|赤武酒造
赤武酒造は、三陸海岸沿いの岩手県大槌町で1983年創業の歴史をもつ。代表銘柄「浜娘」の醸造元として知られるが、蔵は2011年の東日本大震災で津波にのまれ、流失。被災蔵として、ゼロからの出発を余儀なくされる。蔵が再建されたのは、2年後の2013年。大槌町から盛岡市内に移転した復活蔵で、次期蔵元の長男、古舘龍之介さんが立ち上げた新ブランドが「AKABU」だった。 定番の中心は、「結の香」「吟ぎんが」に代表される岩手県産米使用の特定名称酒。みずみずしい果実香、軟水仕込みならではの柔らかなタッチに誘われ、すいすいと杯がすすむ。魚介類との抜群の相性は、海の酒ならでは。2014年のブランドデビューから間もない17年には、岩手県新酒鑑評会で最高賞受賞の快挙を達成。今、最も勢いのある注目銘柄のひとつ。赤い兜のラベルが目に入ったら、迷わず飲むべし!
◆その他銘柄
- 紫宙|紫波酒造店
- 南部美人|南部美人
【秋田県】花邑|両関酒造
秋田・湯沢の豪雪地帯にて明治7年(1874)に創業。母屋と4つの内蔵は秋田県初の国の登録有形文化財に指定され、今も現役で使用されている。 「両関(りょうぜき)」の名の由来は、刀剣に例え、「東の名刀正宗、西の名刀宗近、東西の大関を兼ね、東西にまたがり君臨するように」と名付けられた。 地元で愛される普通酒を中心に醸してきたが、ひと口で誰もに美味しさが伝わる高品質な酒造りを模索した中、十四代の高木酒造より、酒米「雄町」「陸羽田」の存在と仕込みを紹介され、「花邑」という酒銘も授かった。これをベースに、両関のノウハウを合せて試行錯誤を重ね、上品な甘味と透明感ある花邑シリーズが完成。 現在は、愛山、山田錦、酒未来、雄町、出羽燦々、秋田酒こまち、美郷錦、陸羽田といった各地の酒造好適米を使用し、バリエーションをふやしている。
◆その他銘柄
- 新政|新政酒造
- 飛良泉|飛良泉本舗
【宮城県】宮寒梅|寒梅酒造
普通酒や本醸造を含めた50を超える多種の酒を醸造していたところ、2011年東日本大震災が発生し蔵は全壊。甚大な被害により廃業も考えたが、全国からの支援を受け2013年蔵を再建し復活を遂げた。酒造再開と同時に全量純米酒の蔵へと方針を切り替え、生まれ変わった。「宮寒梅」は純米大吟醸と純米吟醸のみ。「鶯咲(おうさき)」は純米酒として区別している。原料米の全量のうち約2割が自社栽培、その他は契約農家の米を使用している。 2016年12月「宮寒梅 純米吟醸45%」がANA国際線ファーストクラスおよびビジネスクラスで採用された。また同商品はミラノ・サローネ2017においてファッションデザイナーのジル・サンダー氏のショールームで提供された。20年近く前より海外輸出されており、香港・台湾・シンガポールのアジア圏でも人気を集めているという。「Mr.Summer Time」「AUTUMN TIME」「冬咲き燗」など従来の日本酒にはなかったオシャレなネーミングとラベルを用いた商品は日本酒初心者にはわかりやすく、かつスッキリとした甘みのある味わいから日本酒愛好家からも愛されている
◆その他銘柄
- 伯楽星|新澤醸造店
- 日高見|平孝酒造
- 浦霞|佐浦
【山形県】十四代|高木酒造
年の日本酒の味の潮流である「芳醇旨口」を代表する酒。若き15代目当主の高木顕統さんが酒造りを統括し、米の旨みと甘み、エレガントな香り、心地よい余韻を感じる酒に仕上げている。特筆すべきは酒米の育種を行っていることで、「酒未来」「龍の落とし子」「羽州誉」の3種の酒米を開発。さまざまな米を使いながら、米と酒の味の世界を追求している。「十四代 純米中取り無濾過」をはじめ正規価格での入手困難な幻の酒の筆頭格。刺身、天ぷら、和食などとじっくりと合わせたい。
◆その他銘柄
- くどき上手|亀の井酒造
- 栄光冨士|冨士酒造
- 上喜元|酒田酒造
【福島県】冩樂|宮泉銘醸
日本酒業界屈指の人気銘柄として知られる「冩樂」は、宮泉銘醸(昭和30年創業)の4代目である宮森義弘さんが造り上げた日本酒。この銘柄は、もともと宮泉銘醸と同じ花春酒造の分家である東山酒造が手がけるブランドだったが、平成17年の廃業を機に、宮森社長が酒質も販路も一新することを条件に銘柄を譲り受けたのが発端である。 当初は創業時からの銘柄「會津宮泉」の第二ブランド的な立ち位置だったが、4代目渾身の「冩樂」はたちまち人気になり、宮泉銘醸を代表する顔に。凝縮された甘みとシャキッとした切れ味が美しく、日本酒を飲み慣れない人から愛好家まで、幅広い多くのファンを獲得した。 いまや福島だけではなく全国を代表する銘酒へと成長したが、蔵元はそれに奢らず、さらに高い酒質をめざして蔵内の清掃に始まり、洗米や麹造りなど、細部にわたる工程を常にブラッシュアップする姿勢を貫いている。とりわけ濾過や瓶詰め、火入れ、貯蔵など上槽後の工程に力を入れる酒蔵で、劣化を防ぐためのその努力の成果はぜひ飲んで知るべし。「冩樂」の美しい酒質から十分に伝わるだろう。
◆その他銘柄
- 廣戸川|松崎酒造店
- 飛露喜|廣木酒造本店
★関東地方
【栃木県】鳳凰美田|小林酒造
明治5年(1872)、栃木の日光例幣使街道沿いで創業。日光山系の豊富な地下水や、雄大な自然の恩恵を受け、150年余、酒造の伝統を守り続ける。酒銘は創業当初に製造・販売していた銘柄『鳳凰』に、良質な米の産地であり酒蔵がある地域『美田(みた)』を組み合わ せて命名した。1990年からは地元契約農家の有機栽培米を導入。全量、槽搾り・しずく搾りで上槽し、大吟醸並の香味をキープさせている。フルーティーな香りを伴った洗練された酒質で、一躍人気銘柄の仲間入りを果たしているが、その背景には東京農業大学醸造学科出身の小林正樹社長、岩手県の工業技術センターで酒造の指導にあたっていた奥様の真由美さんによる、確かな技術力がある。 手間を厭わない伝統的な日本酒造りの傍ら、ワイン酵母仕込みの日本酒や、鳳凰美田果実酒シリーズにとして、「鳳凰美田 いちご」「鳳凰美田 完熟梅酒」「芳醇杏酒」「完熟もも」など、栃木県産果物を使った日本酒ベースの果実酒を多く手掛ける。地域の一次産業の担い手を守り、一蓮托生で事業継承していく、という蔵の姿勢の現れでもある。
◆その他銘柄
- 仙禽|せんきん
- 七水|虎屋本店
【群馬県】尾瀬の雪どけ|龍神酒造
戦国末期の慶長2年(1597)、毛塚大膳守が刀を捨てて酒造りを始めたのが創業といわれ、館林の地で尾瀬の雪どけが滞積してできた、名水「龍神の井戸」の上に土蔵酒蔵を造ったと伝わる。 かつては社名と同じ「龍神」の銘柄だったが、平成年間に入り、代表銘柄は『尾瀬の雪どけ』に変わった。市販酒の平均精米歩合が49%と、純米大吟醸規格(精米歩合50%)で造られ、コストパフォーマンスの高さで定評がある。自社精米、サーマルタンク保有数、火入れ用プレート式ヒーターの導入と群馬県内の蔵では屈指の設備を誇り、その一方で、全量手洗いによる洗米工程や、山田錦をはじめ雄町、五百万石、愛山、きたしずく、彗星など、酒米ごとに工程を変えて醸造する。 きめ細やかな南部流吟醸造りを会得した杜氏と若手社員蔵人の手でコスパの高さを再現し続け、米本来の旨味を味わえる芳醇旨口タイプの酒質を目指している。
◆その他銘柄
- 町田酒造|町田酒造店
- 聖|聖酒造
【茨城県】森嶋|森島酒造
茨城県日立市の森島酒造は、海に最も近いところにある創業150年以上の歴史を持つ酒蔵。6代目森島正一郎氏が「自分ならではの味わいを持つ新しい酒を造りたい」と熱い思いを込めた新銘柄は次世代を担う覚悟を示すために、自らの名字をとって「森嶋」と名付けた。 2011年3月11日、蔵は震災を受け大きな被害を受けた。このことをきっかけに「自分の味」を追求。完成した新しい味わいは、「料理に寄り添う飽きの来ない食中酒。それには食欲を刺激するほどよい酸味の酒」だ。正一郎氏は「震災が私の心に一石を投じた。日本酒の美味しさの可能性を、食事と共に感じてほしい、飲む人をハッとさせる何かを投げかけられたら」と、ラベルには震災で崩れ落ちた石蔵の大谷石のかけらのデザインがあしらわれている。
◆その他銘柄
- 来福|来福酒造
- 浦里|浦里酒造店
【埼玉県】花陽浴|南陽醸造
昔から藍の里として知られる埼玉・羽生の地で、1860年(万延元年)に創業した南陽醸造。社名の由来は古代中国の三国志に登場する諸葛亮孔明が、晴耕雨読の日々を過ごしていた隠棲の地の名前であることから名付けられ、地元向けの「南陽」、藍染産地にちなんだ「藍の郷」という酒銘で親しまれてきた。 2003年にデビューした「花陽浴」は、太陽の陽ざしをたくさん浴びて、飲む人も造る人も、みんなの花が咲きますように、という願いが込めて命名。パイナップルのような香り、ジューシーな南国の果実を思わせる旨味・苦味・酸味感が特徴だ。 5代目蔵元の須永崇春氏と、実姉渡辺泰代氏、夫の渡辺亮策氏の3人で醸す少量仕込み。丁寧な仕込みと瓶燗急冷によって、花陽浴特有のパイナップル感を保持している。複数の酒米による、無濾過生原酒、純米大吟醸おりがらみ、定番純米吟醸など、時季によるさまざまなラインナップで、多くのリピーターファンを惹き付ける。
◆その他銘柄
- 彩來|北西酒造株式会社
- 五十嵐|五十嵐酒造
【千葉県】総乃寒菊|寒菊銘醸
総乃寒菊の醸造元・寒菊銘醸は、豊かな自然と温暖な気候に恵まれた千葉県山武市にあります。千葉市より30km、成田国際空港より13kmの地点に位置し、明治16年(1884年)創業の歴史と伝統を誇ります。敷地内にある柿の木(樹齢300年)の根元より湧き出る清水と原料米は市内産の酒米を中心に使用しています。蔵内は、近代的な新鋭機器も導入しており、厳正な商品管理をしています。130年の歴史を持つ昔ながらの手仕事と、厳正な品質管理により生まれる「寒菊のこだわり」は、ますます期待が高まります。
◆その他銘柄
- 甲子|飯沼本家
- 不動|鍋店
【東京都】屋守|豊島屋酒造
酒蔵と酒を大切にしてくれる酒販店らの繁栄を守るような酒を醸し続けるという想いで名づけられた、豊島屋酒造の代表銘柄「屋守(おくのかみ)」。4代目・田中孝治氏が東京から全国に届く酒をめざして、従来の製法とは全く異なる手作業の小仕込みを大切にして醸された銘酒。濾過や加水をせず、搾りたてをそのまま瓶詰めした香りよく優しい味わいが特徴だ。1596年に東京・神田の地で初代「豊島屋十右衛門氏」が酒屋をはじめたことがはじまりの豊島屋酒造。現在は東京都東村山市で数少ない東京の地酒を醸す蔵元だ。富士山からの伏流水と厳選した高品質な酒造好適米を仕込みに使用する。「屋守 純米吟醸無調整生 雄町」は、通常「八反錦」で醸される「屋守」を「雄町」で醸した1本。果物のジューシーな香りと甘みが感じられ、爽やかな酸味が心地よい日本酒だ。
◆その他銘柄
- 澤乃井|小澤酒造
- 多満自慢|石川酒造
【神奈川県】松みどり|中沢酒造
文政8年(1825年)創業。松田周辺の庄屋だった当主鍵和田家が地元足柄米を使って酒造りを始め、小田原城藩主より酒銘『松美酉』を受ける。2025年には創業200年の節目を迎えた。 相模湾と富士山から吹く風、丹沢山系の清らかな伏流水、豊かな実りをもたらす土壌のもと、昔ながらの麹造りと、槽による搾りまで全量手造りにこだわる。2021年に「ワイングラスでおいしい日本酒アワード2021プレミアム純米部門」で金賞受賞した『松みどり純米吟醸 S.tokyo』は、1909年に農学博士中沢亮治氏が発見した幻の清酒酵母「Saccharomyces tokyo NAKAZAWA(サッカロマイセス・トーキョー・ナカザワ)」を奇跡的に復活させ、製品化したもの。創業当時と同じように冷却設備を用いず、比較的高温で発酵させ、穏やかな香り立ちと甘味・酸味の絶妙なバランスを実現。新感覚の日本酒として注目されている。
◆その他銘柄
- 雨降|吉川醸造
- 残草蓬莱|大矢孝酒造
- いづみ橋|泉橋酒造
★中部地方
【山梨県】七賢|山梨銘醸
南アルプス山麓の名水の郷・白州台ヶ原で1750年に創業。1835年に母屋が竣工した際、5代蔵元が高遠城主より「竹林の七賢人」の欄間一対を賜ったことから酒銘『七賢』が生まれた。欄間一対を含む母屋奥座敷は明治天皇が山梨巡幸の際に宿泊された行在所(あんざいしょ)に指定され、山梨県の指定有形文化財にもなっている(予約すれば見学可能)。 蔵には当主北原家所有の調度品や郷土資料を展示する伝奏蔵、試飲ショップ、レストラン、カフェが併設され、あたかも酒蔵のテーマパークのように見どころが多く、白州観光の目玉ともなる。 酒質は甲斐駒ヶ岳の花崗岩から湧き出す、ミネラル豊富な名水の特質が活かされており、なめらかで澄んだ味わいに一貫した特徴が感じられる。昨今は乾杯にふさわしい日本酒をめざして、スパークリング製品の開発に力を入れ、多彩なラインアップを揃えている。中には高名なフレンチ・レストラン「アランデュカス」で提供されるオリジナルの製品もあり、米の旨味と細やかな泡が響き合う日本酒の新境地は、海外でも高く評価されている。
◆その他銘柄
- 旦|笹一酒造
【新潟県】あべ|阿部酒造
新潟県柏崎市にある阿部酒造6代目次期蔵元阿部裕太氏は、飲食店検索サイト「ぐるなび」の元社員。「ぐるなび」で磨き上げたマーケティングスキルや直接飲食店と関わることで得られる生の情報、顧客ニーズを活かしながら革新的な日本酒造りに取り組んでいる。 「あべ」シリーズは飲食店を意識したシリーズで、まさに、日本酒を提供する側など、いろいろな経験をした阿部裕太氏だからこそのコンセプトの酒となる。「あべ」シリーズは米の味を大切にすることを目的にすべて原酒で提供。日本酒好きに楽しんでもらいたいとの思いが込められている。
◆その他銘柄
- 荷札酒|加茂錦酒造
- 高千代|高千代酒造
- 久保田|朝日酒造
- 八海山|八海醸造
【長野県】信州亀齢|岡崎酒造
創業1665年。信州街道の宿場町として栄えた長野県上田市に酒蔵があり、街のシンボルとして地元民に長く愛されてきた銘柄だ。2003年から岡崎家の三女である岡崎美都里さんが杜氏を務めているが、2013年以降は夫であり現在は代表(蔵元)を務める謙一さんが酒造りと蔵の経営に加わり、販路を地元だけではなく東京へ広げるためにラベルや酒質を一新する。 岡崎夫婦が好きだという華やかで甘みがリッチな「一杯で美味しいと満足できる酒」を追求。麹造りやもろみ管理など酒造りの見直しだけではなく、麹室の改装や冷蔵庫を導入するなどの設備投資も積極的に行い、もともとの落ち着いた地味な酒質からフレッシュで香りが豊かな酒に変貌を遂げた。 それとともに東京を中心にファンが急増し、ひと口で記憶に残る酒として日本酒界で評判が広まる。現在は10年前の30石から500石まで増産できるまでになったが、いまや日本酒愛好家からは引く手数多の存在。一度は飲んでみたい入手困難な銘柄として知られるまでに成長した。
◆その他銘柄
- 亀の海|土屋酒造店
- 川中島幻舞|酒千蔵野
- 山三|山三酒造
【富山県】勝駒|清都酒造場
佳酒がひしめく富山の日本酒の中でも、カリスマ的な人気を誇る銘柄。酒蔵の創業は、日露戦争が終わった翌年の明治39年(1906年)。出征から帰った初代蔵主が、故郷の高岡市に造り酒屋を開業し、日露戦争での勝利を記念して「勝駒」を銘柄名に定めた。酒銘のイメージにたがわず、「不容偽(偽りを容れず)」を理念に掲げ、“量産せず”“いたずらにアイテムをふやさず”、酒質第一の質実な酒造りを貫く。 定番のラインは、山田錦で醸す大吟醸と純米吟醸、五百万石使用の純米酒、本醸造、普通酒の5種類のみと、いたってシンプル。使用酵母も、普通酒以外はすべて金沢酵母1本と潔い。いずれも、香りは控えめ、米の旨味が艶やかにのり、硬質で凛とした味わいが上質な紬を思わせる。ラベルの手書き文字は、「勝駒」のファンだったという版画家の故・池田万寿夫の手によるもの。
◆その他銘柄
- 羽根屋|富美菊酒造
- 満寿泉|枡田酒造店
- 林|林酒造場
【石川県】手取川|吉田酒造店
霊峰白山を源にする手取川の豊かな伏流水のもと、かつては酒造りの村といわれた山島村(現・安吉町)で唯一残り、今は石川県を代表する銘醸。2015年にはドキュメンタリー映画『The Birth of Sake』を制作し、国内外に日本酒造りの価値と魅力を伝えた。 代表ブランド『手取川』は「山田錦」「五百万石」をベースに王道の酒質を、7代目吉田泰之氏が新ブランド『吉田蔵u』を発表。石川県の酒米「石川門」「百万石乃白」と金沢酵母をベースに、‟モダン山廃”という新たなテロワールを追究している。 蔵の姿勢として可能な限り高値で酒米を購入し地元農家へ還元、環境に配慮し自然と共存するため電力の全量を再生可能エネルギーに切り替え、さらに太陽光発電を導入。また地元・白山手取川ジオパークの自然保護のため、酒の売り上げの一部を寄付するなど、持続可能な地域づくりと酒造経営をめざす。
◆その他銘柄
- 天狗舞|車多酒造
- 菊姫|菊姫
【福井県】黒龍|黒龍酒造
福井の永平寺町で文化元年(1804)創業。人気が高い同蔵のアイテムの中でもとりわけ入手困難な、『石田屋』と『二左衛門』の由来にもなっている初代・石田屋二左衛門以来、伝統と革新をモットーに温故知新の酒造りを続けている。昭和50年(1970)に発売した大吟醸『龍』は、吟醸市販酒の先駆けとして全国の酒造家にインパクトを与え、その後の吟醸酒ブームを牽引するパイオニア的存在となった。 2018年には日本酒業界として初めて入札会を催し、純米大吟醸の氷温熟成酒『無二』を出品するなど画期的な試みで話題になり、2021年には『黒龍』をハイブランド、『九頭龍』をレギュラーブランドとするなど商品構成を刷新。 2022年にはショップ・カフェ・貯蔵セラー等を整備した、複合観光施設「ESHIKOTO」がオープン。つねに革新し続ける酒蔵として、業界を鼓舞続ける。
◆その他銘柄
- 梵|加藤吉平商店
- 白岳仙|安本酒造
【静岡県】磯自慢|磯自慢酒造
海鮮の町・焼津で天保元年(1830)創業。舌の肥えた漁師や料理人に愛される質の高い地酒として歴史を積み重ね、静岡県の多くの酒蔵が県外大手の下請けで生計を立てていた時代も『磯自慢』ブランドを堅守。平成20年(2008)「北海道洞爺湖サミット」晩餐会乾杯酒に選ばれて、国内外にファンが増幅した。 蔵元の寺岡洋司氏は自ら全館冷房ステンレス造りの蔵や、‟静岡吟醸”と称されるきれいでまるく軽快な酒質に必須とされる高性能洗米機を考案・設計。特A地域に指定されている、兵庫県加東市東条産「山田錦」を地区単位で買い付けるなど、品質向上のための酒蔵経営に注力。酒どころのイメージがなかった静岡県の吟醸酒を、一気にメジャーに押し上げる原動力となった。 平成9年(1997)から杜氏を務め、現代の名工にも選ばれた多田信男氏(南部杜氏)は、次世代の技能者育成に尽力している。
◆その他銘柄
- 臥龍梅|三和酒造
- 開運|土井酒造場
【岐阜県】射美|杉原酒造
年間生産量は約20石。「日本一小さな酒蔵」を標榜する家族経営の蔵。「射美」は、蔵主と杜氏を兼ねる五代目の杉原慶樹さんが立ち上げ、その酒質が高く評価されている人気ブランド。県の農業試験場職員である専門家、地元の契約農家とタッグを組み、オリジナルの酒米「揖斐(いび)の誉」を開発。揖斐川の伏流水を濾過した仕込み水、蔵付き酵母を使用し、独自のテロワールを表現している。 主力商品は、看板の酒米「揖斐の誉」のうち、“S7“とナンバリングされた品種を40%まで磨いた純米大吟醸「GOLD」と大吟醸の「SILVER」、別バージョンのAMS種を80%の低精米で醸す「BLACK」、白麹で独特の甘酸っぱさを表現した「WHITE」など。いずれも流通量が極めて少なく、根強いファンも多いことから、発売日に完売してしまうこともしばしば。今、最も手に入りにくい“幻の酒”から目が離せない。
◆その他銘柄
- 小左衛門|中島醸造
- 蓬莱|渡辺酒造店
- 百十郎|林本店
【愛知県】醸し人九平次|萬乗醸造
醸造元の萬乗醸造は正保四(1647)年の創業。「酒望子」「萬乗」「鯱誉」などを主要銘柄とする造り酒屋だったが、十五代目蔵元の久野九平治氏が1996年に立ち上げた「醸し人九平次」が国内外で高い評価を獲得し、全国の酒蔵に先駆けてフランスにも進出。蔵元自らがアポなしで現地のレストランを回って営業を重ね、三ツ星のグランメゾンでのオンリストを実現させたエピソードは有名だ。 原料米への徹底したこだわりから、2010年からは兵庫県央の黒田庄の自社田で山田錦の栽培をスタート。3地区に分かれた圃場で日本酒のテロワールを探求し、ブルゴーニュワインの“村名=ヴィラージュ”のように、それぞれの水田がある地名を冠した商品をリリースして話題に。16年からはフランス・ブルゴーニュにワイン蔵を所有し、「ドメーヌ・クヘイジ」名でワイン醸造も手掛けている。 「醸し人九平次」ブランド全体に共通する個性は、和の陰影より洋の開放性を感じさせるエレガンス。マンゴーや洋梨、金柑などの濃密な果実感と緻密に練られた米の旨味が滑らかに溶け合い、ジューシーでキラキラ輝く酸のインパクトも。白ワインを思わせるミネラリーなタッチがあり、吟醸系の日本酒とは合わせにくいビネガーの酸や、生クリームやバターなどの乳製品、フルーツともきれいに調和する。
◆その他銘柄
- 二兎|丸石醸造
- 義侠|山忠本家酒造
★近畿地方
【三重県】而今|木屋正酒造
江戸時代初期、今治から伊賀に移り住んだ創業家が、奈良・京都から伊勢神宮へと続く初瀬街道沿いで1818年に創業。元は材木商であったことから木屋正(きやしょう)の屋号を持つ。長く『高砂』『鷹一正宗』の酒銘で地元に親しまれてきたが、『而今』は、但馬 杜氏のもとで修業した6代目蔵元杜氏の大西唯克氏が自ら醸した酒に命名。過去にも囚われず、未来にも囚われず、今をただ精一杯に生きよ、という曹洞宗開祖・道元禅師の禅語から採った。洗米作業や麹造りなど米に直接触れる工程は、手作業にこだわり、低温で丁寧に醗酵させる。透明感ある苦味、フルーティーで華やかな香りとすっきりとクリアな甘みがバランス良くまとまった酒質。伊賀産山田錦を中心に、愛山、酒未来、雄町、千本錦、八反錦、五百万石など毎月違う種類のラインナップを発売し、ファンを飽きさせない。今では押しも押されぬ人気銘柄に成長し、新時代日本酒の代表的な存在として、若い日本酒ファン層の拡大に寄与している。
◆その他銘柄
- 作|清水清三郎商店
- 田光|早川酒造
- 寒紅梅|寒紅梅酒造
【滋賀県】不老泉|上原酒造
銘柄の由来は、初代が蔵の敷地内に井戸を掘った際に、清水と共に地蔵尊が出てきたことから、この水を「不老の泉」と命名。文久2年(1862)に創業し、天然の微生物を生かす山廃造りや酵母無添加の酒を醸す、昔ながらの造り方を貫く蔵である。 驚くべきは、いまや全国でも数社しか採用していない希少な上槽法である“木槽天秤搾り”を使う点だ。これは、重石をつけた縦3.5メートル、高さ1.2メートルもの木製の天秤で、もろみ入りの酒袋を重ねた木槽の上に設置し、天秤の原理で酒を3日間もかけてじっくりそっと搾る方法。しかも、時間をかけて搾るゆえ酒化率(使用する白米からお酒がとれる比率)が悪いにもかかわらず、普通酒から純米大吟醸まで全量をこの上槽法で搾るという手間をかけるこだわりようだ。 そうやった甲斐があり、酒は雑味がなくシルクのような、なめらかな口当たりに。「不老泉」は熟成タイプが多いが、旨みがたっぷりでしっかりした飲み口が特徴だ。それに加えて、購入した後も良い熟成が続くのが嬉しい。熟成することで味わいが開いて深くなり、時間が経ってもくたびれることなく、艶やかで美しい酒質を保っている。ぜひ常温か燗酒でちびちびとやりたい。
◆その他銘柄
- 笑四季|笑四季酒造
- 七本鎗|冨田酒造
- 松の司|松瀬酒造
【京都府】澤屋まつもと|松本酒造
京都伏見の高瀬川沿いに立つ酒蔵は、「伏見の日本酒醸造関連遺産」として経済産業省の近代化産業遺産に認定された趣ある建物。看板商品である「澤屋まつもと 純米酒 守破離」は柑橘系の立ち香と、綺麗な酸と米の旨みを感じる一本。守破離とは伝統を守りながらも革新を取り入れるということ。刺身や白身魚の焼き物など、柚子やレモンを添える料理に合う。
◆その他銘柄
- 玉川|木下酒造
- 神蔵|松井酒造
- 日日|日々醸造
【奈良県】みむろ杉|今西酒造
奈良にかつて「三諸山(みむろやま)」と呼ばれ、酒の神様としての信仰されてきた三輪山をご神体として祀る大神神社という日本最古の神社がある。そこからわずか徒歩数分の場所に位置している今西酒造は350年以上の歴史を重ねた現在、若き14代蔵元・今西将之さんが筆頭となり「三諸杉」と「みむろ杉」の製造をおこなっている。 「三諸杉」は地元流通商品で、ふくよかな味わいと芳醇な香りが特徴の酒。全国展開する「みむろ杉」は、控えめに抑えられた華やかな香りとフレッシュさが特徴の酒。さらに「みむろ杉」のなかでも2012年よりスタートした限定流通の「ろまんシリーズ」は爽快感ある甘さとジューシーさが、まるでラムネや清涼飲料水を思わせる味わいだ。いずれも洗練された瑞々しい口当たりで、日本酒初心者や苦手意識のある人でも抵抗なく受け入れることのできる飲み口の良さが人気を集めている。
◆その他銘柄
- 風の森|油長酒造
- 篠峯|千代酒造
- 春鹿|今西清兵衛商店
【大阪府】秋鹿|秋鹿酒造
大阪府最北端の能勢町で明治19年(1886)創業。創業当初より地元の飯米を栽培してきたが、昭和60年(1985)より山田錦の栽培に挑戦し、冬は酒造、夏は米作りと一貫した造りを行う栽培醸造蔵となった。平成15年(2003)からは全量純米酒に切り替えた。 原料米の4割は約25ヘクタールの自社田で、農薬・化学肥料無使用の循環型の自社生産有機堆肥 (籾殻・米糠・酒粕などを使用)による栽培。現在は山田錦と雄町を手がける。 7代目蔵元の奥 航太朗氏は調理師学校を卒業し、懐石料理店に勤務経験のある”味覚のプロ“で、米の味わいを何より重視する。米が融ける年にはより融かし、融けにくい年にも可能な限り融かす造りを心がけ、濃醇な飲み口にシャープな酸とキレの良い後口を実現。温度を変えても味のくずれないオールマイティな食中酒に仕上げる。
◆その他銘柄
- 片野桜|山野酒造
- 呉春|呉春
【兵庫県】播州一献|山陽盃酒造
天保8年(1837)、兵庫県播磨地方の山間にある宍粟(しそう)の地で創業。約1300年前の奈良時代初期に編纂された播磨国風土記には、「大神の御乾飯が濡れてカビが生えたので、酒を醸させ、庭酒(にわき)として献上させ、酒宴をした」とあり、麹から酒造りをしたと明記した最古の文献のひとつであることから、宍粟市一宮町能倉の「庭田神社」を日本酒発祥の地とする説があり、庭田神社に最も近い場所にあるのがこの蔵だ。 揖保川水系の自然豊かな風土のもと、日本一の酒米穀倉地帯の強みを活かし、特A地区の「山田錦」をはじめ、「兵庫夢錦」「兵庫北錦」等、兵庫県原産の良質な酒米だけを使用。銘柄にも据えた播州地方ならではの、米の醇味を活かした酒質が特徴で、しっかりとした旨味が感じられる。また程よい酸もあり後半はスッと消えていくような、もう一杯飲みたくなるキレのある酒を目指す。
◆その他銘柄
- 龍力|本田商店
- 奥播磨|下村酒造店
- 菊正宗|菊正宗酒造
- 剣菱|剣菱酒造
【和歌山県】紀土|平和酒造
紀州の山々に囲まれた地に立つ酒蔵で、梅酒ではトップクラスの人気を誇っている。良質な軟水の地下水を仕込み水にし、その水のように鮮烈でみずみずしくフルーティ、旨みのある酒造りを目指している。「紀土 純米大吟醸 山田錦」は大吟醸らしい香りと、綺麗なふくらみを備える一本。また、京都・松尾大社で開催される「酒―1グランプリ」で、グランプリを獲得した「紀土 純米大吟醸 Sparkling」は、瓶内二次発酵で甘みと酸味が調和。乾杯の酒にちょうどいい。
◆その他銘柄
- 黒牛|名手酒造店
- 車坂|吉村秀雄商店
- 龍神丸|高垣酒造
★中国地方
【岡山県】御前酒|辻本店
かつて美作勝山藩への献上酒だったことから「御前酒」の名がついた。御前酒のこだわりは「旨みがあってキレがよい」こと。辛口で飲み飽きないので、料理とあわせると自然と盃がすすんでしまう、そんな日本酒をつくっている。1804年、「良質な米・水・寒冷な気候」という日本酒造りに最適な要素がそろった、岡山県・勝山に創業した辻本店。酒造りには、地元・岡山県産の雄町と蔵の横を流れる旭川の伏流水を使用。特に米へのこだわりは強く、2022年からは全量を岡山県産の雄町で仕込みをおこなう。2007年からは岡山県初の女性杜氏である辻麻衣子氏を中心に、若手蔵人らが知恵をしぼりあい、よりおいしい酒造りを目指している。全体製造量の約7割をしめる純米酒のなかで、ベストセラーの「御膳酒」銘柄が「純米 美作」。鑑評会で優等賞を受賞した実績もある。雄町の味わいがしっかりと感じられ、冷でも燗でもたのしめる一本だ。
◆その他銘柄
- 多賀治|十八盛酒造
- 嘉美心|嘉美心酒造
- 燦然|菊池酒造
【広島県】雨後の月|相原酒造
広島・呉の港町仁方で明治8年に創業。明治中期には県内屈指の生産量を誇る蔵に成長する。その頃、呉の東方に位置する安芸津では、醸造研究家・三浦仙三郎が「軟水醸造法」を確立し、この造り方が吟醸造りの礎となったといわれる。この蔵も瀬戸内海沿いの花崗岩層から湧出する超軟水を活かし、戦時中には一時休業するも戦後復活した後は、高品質の特定名称酒造りにいち早くシフトした。いまでは吟醸酒発祥の地・広島を代表する銘柄として周知されている。 酒銘は徳富蘆花の小説「自然と人生」から、雨後の月が周りを明るく照らし、澄み切った光景をイメージ。4代目相原準一郎氏は広島らしい従来の濃醇旨口タイプから、芳醇淡麗な酒質へと舵を切り換え、平均精米歩合、特定名称酒比率、好適米使用率で県内トップとなる等、目に見える高品質化に努めてきた。 山田錦精米歩合8%の純米大吟醸「䨩 RAY」は、雨後の月のテーマである上品・綺麗・透明感を、超高精白の洗練された味わいによって、さらに深化させている。
◆その他銘柄
- 賀茂金秀|金光酒造
- 宝剣|宝剣酒造
【鳥取県】千代むすび|千代むすび酒造
鳥取県境港市は、漫画家水木しげるの生誕地で、妖怪の像が点在する通称「鬼太郎ロード」で有名だ。この観光地のど真ん中にあるのが、千代むすびの蔵である。ご多分にもれず、千代むすびも猫娘ボトルなどを売っているが、けして観光用のお土産品が主力ではない。とくに強力という昔の米からつくった酒の評価は高い。強力の純米吟醸は、酸があり、骨太でしっかりとしたパワーのある味わい。だが重たくて飲みにくい酒ではなく、きれいでスッキリしている。これはもう「旨い!」ではなく「参りました!」である。境港はまた、日本海の幸が豊富だ。とりわけ、とれたてを水から茹でた松葉ガニと、千代むすびとの相性は抜群。雪深く寒いが、境港を訪ねるなら冬がオススメだ。
◆その他銘柄
- 日置桜|山根酒造場
- 辨天娘|太田酒造場
- 諏訪泉|諏訪酒造
【島根県】王祿|王祿酒造
神々が集う島根・意宇郡揖屋村(現松江市東出雲町揖屋)で江戸末期に「麹屋」の屋号で創業。 明治4年(1872)に酒造を始めた。 酒は天からの賜り物=美禄であり、その中で王者の風格を持とうと『王祿』と命名した。 酒は全品、無濾過で、ほとんどが生酒。火入れ酒も生詰め(1回のみ瓶火入れ)とし、できる限り自然のままの味わいを維持するようにしている。タンクをブレンドして味を均一化させることもせず、同規格酒でも、仕込みタンク別の味の違いを楽しめる。濃厚な旨みと芳醇な味わいで、さまざまな味付けの料理にも合い、食後酒としての余韻もたっぷり味わえる。 蔵では酒を即刻瓶詰めし、全量冷蔵コンテナーに於いてマイナス温度で保管。同様の保管を可能とする限られた酒販店のみに流通させている。こうした特約店との強固な信頼関係に支えられ、独特の濃醇な酒質は全国に愛飲者を増やしている。
◆その他銘柄
- 月山|吉田酒造
- 天穏|板倉酒造
- 出雲富士|富士酒造
【山口県】東洋美人|澄川酒造場
山口・萩の地で大正10年(1921)、米問屋だった澄川家が親戚筋の酒蔵を引き受けて創業。初代当主が亡き妻を思って名付けた「東洋美人」。 4代目蔵元杜氏澄川宜史氏が、東京農業大学在学中の学外実習で出会った高木酒造の高木顕統氏に技術面だけではなく、命を削る酒蔵経営に感化され、酒造りに邁進している。 2013年7月末に萩市を襲った集中豪雨で壊滅的な被害を被るが、奇跡の復活を遂げ、2014年に地上3階建ての新酒蔵を建設。酒質を新たな領域へと引き上げ、同年SAKE COMPETITIONの「Free Style under 5000」部門でグランプリを獲得。国内外で多くのファンをつかむ。 フルーティーで華やかな香りとすっきりとした喉越しが特徴。2018年からTWILIGHT EXPRESS 瑞風の車内で提供される純米大吟醸「壱番纏」は、濃厚な甘みがありながらも、ほのかに感じる酸味とキレも抜群。甘味、酸味、旨みが絶妙に調和した東洋美人のフラッグシップ酒。
◆その他銘柄
- 金雀|堀江酒場
- 天美|長州酒造
- 大嶺|大嶺酒造
- 獺祭|獺祭
- 雁木|八百新酒造
★四国地方
【香川県】悦凱陣|丸尾本店
香川県琴平町の金毘羅宮参道にある蔵。勤皇の志士たちが出入りした名家で知られ、幕末の志士・高杉晋作や桂小五郎が蔵の隠し部屋で潜伏していたとも伝わる。創業は明治18年(1885)。頭(かしら)を務めていた丸尾忠太氏が、蔵元長谷川佐太郎氏より蔵を受け継ぎ、日清・日露戦争の戦勝を機に「悦凱陣」の酒銘となった。 骨太で芳醇な旨味が特徴。仕込みに使う豊満池の伏流水は、仕込みの前半は軟水、後半は硬水と水質が変わる独特な水質で、この特徴を生かし、搾りたてと熟成の違いをアピールする。タンクごとに異なる個性的な味わいに、温度を変えて熟成させる楽しさを実感できる。 讃州山田錦や赤磐雄町等の良質な酒米を原料にした、無ろ過中心のラインナップ。和釜で丁寧に蒸された米の味わいや香りも魅力。
◆その他銘柄
- 川鶴|川鶴酒造
- 金陵|西野金陵
【愛媛県】石鎚|石鎚酒造
東西に長い海岸線を有し、魚やかんきつ類で有名な愛媛県。酒蔵の数は約40を数え、それぞれの規模は小さいながら、若手も多く潜在的な魅力を秘めた産地として注目されています。その牽引車的な存在として、めきめきと存在感を発揮してきているのがこの蔵です。 20年来越智浩、稔兄弟が造りにあたり、米に由来する旨味をのせた、ふくよかで落ち着いた懐深い味わいが全製品に貫かれています。品質の安定感、完成度も高く、毎年実施される県の鑑評会では必ず首席に入るなど、他の蔵を寄せつけないほどの高い実力を誇っています。またあえて夏向けの燗酒用「夏美燗(なつみかん)」や、最高級の愛媛酒をめざし地元米「松山三井」を25%まで精白した「バンキッシュ」など、話題の製品も多いです。 銘柄、社名とも西日本の最高峰・石鎚山から命名。酒蔵ももちろんこの名峰を望む場所に位置するが、西条市は上水道が必要ないといわれるほど、抜群の水質、水量を誇る日本有数の名水の町でもあります。
◆その他銘柄
- 伊予賀儀屋|成龍酒造
- 梅錦|梅錦山川
【徳島県】三芳菊|三芳菊酒造
吉野川の上流、北は阿讃の山波、南は剣山山系四国山脈の連峰にいだかれた四国の中央に酒蔵は位置する。酒造りに適した寒冷地だ。平成13酒造年度より蔵元である馬宮亮一郎氏が自らの手で酒造りをしている。原料米は地元・徳島県産、仕込水となる湧水は超軟水の名水、酵母はこの地に適した南国フルーツのように香り高い徳島県酵母を開発し、今一般的に用いられる吟醸づくりとは異なった製法を採用してできる酒は、通常の日本酒に多い乳酸よりもリンゴ酸が多くなる。甘さ、酸味、香りどれもが目隠しして飲んでも「三芳菊」のそれとわかるものだ。 ラベルに書かれた「ワイルドサイドを歩け」は、アメリカのミュージシャンであるルー・リードの曲名で、その中にある「自分の歩きたい道があるなら危険を犯してでも、歩き続けることは楽しい」というメッセージに影響を受けている。アニメや派手なイラストを多用したラベルから味わいにいたるまで、「これが本当に日本酒なの?」と思わせる独自の世界観があって、一度飲んだら忘れることのできない唯一無二の「三芳菊ワールド」といえる。
◆その他銘柄
- 鳴門鯛|本家松浦酒造場
- 旭若松|那賀酒造
【高知県】亀泉|亀泉酒造
明治30年(1897)、自然豊かな土佐出間の波介山の麓で、日本酒好きの有志11人が集まって創業した。江戸時代から枯渇することなく湧き出る「万年の泉」は、清流仁淀川水系の軟水で、ほのかな甘味がある。この水質を活かした優しい味わいの酒質を守り継いできた。酒銘『亀泉』も万年(亀)の水(泉)を意味する。 原料米は高知県の酒造好適米「吟の夢」「風鳴子」「土佐錦」を、酵母は平成25年(2013)に高知県工業技術センターで開発された「CEL-24」はじめ、「CEL-19」「AC-95」「AA-41」を積極的に使用。中でも吟醸酒特有の香気成分を生成する「CEL-24」を、そのまま酒銘にした純米吟醸酒は、パイナップルやメロンのようなフレッシュな香りが広がる。スペックのみを記した手書きのようなシンプルなラベルは、華やかな酒質とのギャップがある意外性も評判となり、今では「CEL-24」の代名詞とも言える、この蔵を代表する看板商品になった。 純米大吟醸『酒家長春萬壽亀泉』も華やかな香りと旨味を上品にまとめた逸品。近年ではリキュールや微発泡の日本酒にも力を入れている。
◆その他銘柄
- 桂月|土佐酒造
- 文佳人|アリサワ
- 美丈夫|浜川商店
- 久礼|西岡酒造店
- 酔鯨|酔鯨酒造
- 南|南酒造場
★九州・沖縄地方
【福岡県】若波|若波酒造
福岡県大川市の筑紫次郎(筑後川)のそばで、大正11年創業。酒銘は筑後川のように「若い波を起こせ」との思いで銘々された。現在は製造統括の今村友香氏と、弟で4代目蔵元今村嘉一郎氏、友香氏の同期生・庄司隆宏氏が杜氏を務め、蔵人2人を加えた若い精鋭5人の「チーム若波」が醸す。 酒のコンセプトは「味の押し波・余韻の引波」。穏やかな波に身を任せて漂う心地よさを表現する、押し寄せる味わい、引き行く余韻を特徴とする。香りや味が主張し過ぎない食中酒タイプが中心。 原料米には、福岡県糸島産の山田錦、壽限無、雄町、福岡生まれの夢一献などを使用。暖地での酒造に適応するため、仕込み水を凍らせてクラッシュアイスにしてからタンクに投入したり、仕込みに先駆けて麹造りを先行し、冷凍保存して使用するなど、さまざまな工夫を凝らす。
◆その他銘柄
- 田中六五|白糸酒造
- 庭のうぐいす|山口酒造場
- 山の壽|山の壽酒造
- 繁桝|高橋商店
- 三井の寿|井上合名
【佐賀県】鍋島|富久千代酒造
米からくるふくよかな甘みに特徴があるといわれる佐賀の酒。焼酎産地としての印象が強い九州にあって、昔から全国有数の清酒消費量を誇ってきたのも、焼酎にはない旨味を生かした酒質と無関係ではない。その特徴的な味わいを備えつつ華やかな香りとみずみずしい飲み口で魅了する、同県を牽引するスター的存在なのが、郷土の旧藩を酒銘に据えたこの酒である。 地元の酒販店を中心に販売を始めた比較的新しい銘柄だが、2010年には世界的なワイン・コンペティション「インターナショナル・ワイン・チャレンジ」の日本酒部門で、出品酒全体の1位にあたる「チャンピオン・サケ」を受賞、全国的な人気に火がついた。 佐賀県鹿島市にはほかにも5軒の酒蔵が操業し、毎年3月に「酒蔵ツーリズム」と称しこの地を巡るツアーが開催されている。「鍋島」の蔵がある浜地区周辺は歴史的な建造物が密集し、この中心部に直営の「御宿富久千代」が開業した。1日1組最大4名限定のオーベルジュで、酒蔵の価値を発信する新たなビジネスとして注目を集めている。
◆その他銘柄
- 光栄菊|光栄菊酒造
- 七田|天山酒造
- 能古見|馬場酒造場
- 天吹|天吹酒造
【長崎県】よこやま|重家酒造
「よこやま」は、醸造元である重家酒造が紆余曲折を経て新たに誕生させた酒だ。創業は大正13年(1924)。良質な米が育つ肥沃な土地のため、もともとは日本酒を造っていたが消費の低迷で23年間途絶え、近年は「ちんぐ」という人気の本格焼酎を造る酒蔵として広く知られていた。 しかし転機は酒が発売された平成25年(2013)。蔵元である横山太三さんが山口県の日本酒「東洋美人」で修行をして杜氏も兼任し、23年ぶりに日本酒を蘇らせる。以降も「東洋美人」の協力が続くが、平成30年(2018)に念願の新蔵を壱岐に建設。約5年もの時間をかけて探したという良質な地下水と、厳選した山田錦などの酒米を使い、本格的に日本酒造りを開始した。 酒質は一杯目で記憶に残るような、フレッシュでフルーティーな味わいを追求。蔵内は常に5℃以下で、空気に触れさせることなくマイナス5℃以下で酒を充填するなど、酒の鮮度を保つためのこだわりが強く、徹底した低温環境を貫いている。酒は可憐で華やかな香りが特徴で、コンパクトな甘味が心地よく後を引く。陶器の猪口よりも、酒の繊細な味がよくわかる薄めのワイングラスがおすすめ。よく冷やしていただきたい。
◆その他銘柄
- 飛鸞|森酒造場
- 福田|福田酒造
【大分県】ちえびじん|中野酒造
大分杵築の地で明治7年(1874)創業。初代蔵元夫人「智恵」の名にちなみ、酒銘が付けられた。モンドセレクションで3年連続最高金賞を受賞した「六郷満山の御霊水」をベースに、伝統製法を守りながら丁寧に醸す。 6代目蔵元の中野淳之氏は、元々の酒銘「智恵美人」を「ちえびじん」とひらがなにし、特定名称酒として限定流通させた。地元流通の「智恵美人」は地元食材に合せて甘味や旨味を生かした酒質だが、「ちえびじん」はまろやかでフルーティ。食中酒になるよう、立ち香を控えめにし、含み香や後口の軽快さも大切に醸す。 杜氏はおかず、淳之氏と、同級生の前原正晴氏が2トップとなって若手中心の蔵人を指揮する。定番酒として人気の「ちえびじん 純米酒」は、柔らかな口当たりと酸味が特徴で、KURA MASTER 2018ではプレジデント賞を受賞した。
◆その他銘柄
- 花笑み|大地酒造
- 和香牡丹|三和酒類
- 豊潤|小松酒造場
【熊本県】花の香|花の香酒造
熊本県で1902年に創業した花の香酒造の看板銘柄。同社は神田酒造として誕生したが、1992年花の香酒造に名を変えた。6代目となる神田清隆氏が現当主で杜氏も務める。「花の香」を支える基幹商品は、精米歩合35%の純米大吟醸「梅花」、同50%の純米大吟醸「桜花」、そして麹米50%・掛米60%の純米吟醸「菊花」など。なかでも「桜花」は、ロンドンSAKEチャレンジで金賞受賞、フランスで開催された日本酒コンクール第1回「Kura Master」では最高位のプラチナ賞に輝き、上位10銘柄に選出されて「審査員特別賞」も受賞した。 使用米は「山田錦」で、今では珍しい伝統技法「撥ね木搾り」で上槽している。醪を酒袋に入れて槽に積み込み、「撥ね木」と呼ばれる巨木に重しを吊してテコの原理で圧をかけるもの。時間をかけてゆっくり搾るために優しく旨みのある酒になるという。まさしく花のように華やいだ香りが印象的。米の旨みが広がりながらも透明感があり、キレのいい後味を楽しめる
◆その他銘柄
- 花雪|河津酒造
- れいざん|山村酒造
- 瑞鷹|瑞鷹酒造
【宮崎県】千徳|千徳酒造
南九州は圧倒的な焼酎文化圏ですが、宮崎にも2軒の日本酒蔵がある。北部の延岡市に位置し創業の1903(明治36)年以来、焼酎造りは行なわず綿々と清酒だけを造り続けてきたのがこの蔵です。 酒質は全般にしっかりとした味わいで濃厚な風味。甘めの味付けにも合う九州の酒に共通する特徴で、酒も甘味を感じさせるものが多いが、酸味や苦味などもほどよく効いていて、懐深くふくよかな味わいです。県内高千穂地区産の「山田錦」をはじめとして、原料米の旨味を十分に引き出しながらバランスを追求しているところに、清酒専業蔵としての矜持が感じられます。 それを証明するかのように、過去10年間で4回「全国新酒鑑評会」で金賞を受賞。安定した技術力を発揮し、スパークリングタイプの酒など新しい酒質の開発にも努めています。製品には宮崎県のオリジナル酒造好適米である「はなかぐら」を用いた吟醸酒もあり、この名を冠し同社の酒のほか、地元の物産品などを販売する「はなかぐら館」を酒蔵に併設しています。
◆その他銘柄
- 初御代|雲海酒造
【鹿児島県】天賦|西酒造
焼酎「富乃宝山」の酒蔵として知られる西酒造が醸す銘酒「天賦(てんぶ)」。酒造りは自然環境や農作物などすべてが天からの授かりものであり、それらに真摯に向き合い、魂を込めて旨さを追求していくという想いで「天賦」と名づけられたそう。西酒造は日本三大砂丘の1つで知られる吹上浜がある鹿児島県日置市に位置する。1845年の創業から長い歴史を経て、現在は8代目の西陽一郎氏が社長をつとめている。食中酒をコンセプトに造られた「天賦」には、わずかな甘みをもつ柔らかな口当たりの地下水を使用。「天賦 純米吟醸」は洋梨のような果実香が特徴的で、「甘み、辛み、酸味、苦み、渋み」の一体感が感じられる仕上がり。柔らかな口当たりで、どんな料理とあわせても相性ばつぐんの1本だ。
◆その他銘柄
- 薩州正宗|濵田酒造
【沖縄県】黎明|泰石酒造
沖縄唯一の日本酒蔵である泰石(たいこく)酒造の代表銘柄「黎明(れいめい)」。1952年に安田繁史氏によって創業し、かつて長崎県にあった黎明酒造が技術提携を受け、2006年から純米吟醸酒「黎明」を販売開始。日本酒造りには厳しい年中温暖な沖縄では、徹底した温度管理と四季醸造法によって酒造りを実現した。昔ながらの手仕込みで、丁寧に醸す。天然水を軟水処理したり、原料米を九州から取り寄せたりと試行錯誤の結果生まれた「黎明 純米吟醸酒」は、わずかにとろみを感じる酒質としっかりとした米の味わいを感じる。2024年からは南島酒販と請福酒造に引き継がれ、今後は石垣島での日本酒製造を開始する。100%石垣産米を使い、石垣の水で醸す日本酒造りにも挑戦するようで新たな味わいの誕生に期待だ。
まとめ
いかがだったでしょうか?
自分好みの銘柄を見つけていただければ幸いです。
今回ここには記載していない美味しい銘柄も沢山あると思います。
ぜひみなさんの好きな銘柄をコメントで教えてください。

コメント